隆一's profile我愛咖哩 ~ひとりよがりの映画日記in台湾~PhotosBlogLists Tools Help

我愛咖哩 ~ひとりよがりの映画日記in台湾~

December 06

007/慰めの報酬

 
前作である「カジノ・ロワイヤル」の続きだったんですね・・・日本語版のタイトルはそこから来ているのでしょうか?
前知識がない状態で見てしまったので、今までの007シリーズに比べ、意味が取り辛く、作品の中にうまく入り込むことができませんでした。
(つまり、十分に楽しめなかったのは私自身の自己責任によるわけです・・・)
しかしながら、やはりは007、作品としてのクオリティの高さは、今更、言うまでもありません。
練りに練られたであろうアクションシーンはスリリングながらもリアリティを感じることができました。
ただ、ストーリー展開やボンド・ガール等、全体的な要素を比較したところでは「カジノ・ロワイヤル」の方が好きかな・・・
それと、ダニエル・クレイグのシリーズになって、アジアが舞台となるケースも減ってしまったように思えます。
色々な意味で次回作に期待しています。
 
追伸:前述の通り、今回のコメントは意味をつかみきれみなかった私のひとりよがりですので、みなさん、あまり当てにしないで下さいね。

 

November 09

SLEEP WALKING

日本では公開されていない映画のようです。
モンスターのスタッフと共にシャーリーズ・セロンが製作・出演しているせいか、どことなく、モンスターと雰囲気が似ているところはあります。
モンスターほど、キツクはないのですが、登場人物の描写がリアルで、運命の理不尽さに対するせつなさを感じる作品です。
 
October 26

The Other Boleyn Girl

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英国がヨーロッパの歴史の表舞台に駆け上がる16世紀、

ヘンリー8世が統治したその時代は英国にとっての転換期であり、激動期でもありました。

ただし、この作品においては、歴史が動く醍醐味というより、

その裏舞台で繰り広げられたドロドロした愛憎劇の描写が作品の魅力となっています。

 

歴史ものである為、全体的にはクラシカルで落ち着いた雰囲気でつくられています。

しかしながら、ストーリー展開がスピーディーであったことに加え、人の心に宿る魔性が見事に描かれ、

アン・ブーリン演じるナタリー・ポートマンが再登場する中盤から後半にかけては、画面から目を離すことができませんでした。

 

中盤から後半にかけては、話が目まぐるしく進む為、登場人物の気持ちの移り変わりも激しくあったりはします。

ただ、史実をもとにした原作がしっかりしているせいなのか、脚本が見事だったのか、心理描写に違和感を感じることはありませんでした。

 

そして、王妃への道を駆け上りながらも、最後には刑死となるアン・ブーリンの栄光から転落に至るまでの表情を巧みに演じわけた

ナタリー・ポートマンの女優としての実力も光っていました。この作品においては、さらに女優として一皮剥けたのではないでしょうか。

 

今回、私はDVDで見たのですが、DVD版ではカットされた数箇所のシーンを見ることができました。

カットされたシーンはの大部分は、スカーレット・ヨハンソン演じるメアリー・ブーリンのシーンであったのですが、

後半部のジェットコースターのような展開には、そぐわなかったのかもしれません。

 

しかしながら、英文のタイトルがTHE OTHER BOLEYN GIRL」とあるように

原作では、もっとメアリー・ブーリンに焦点が当てられていたとも思われます。

 

表現媒体が映画であったこと、そして、このヘンリー8世をめぐる歴史的なスキャンダルは、小説よりも奇な事実であったことから、

結果的には、アン・ブーリンが中心に描かれることになったのかもしれません。

 

それにしても、英国の王室スキャンダルは今に始まったことではなく、遺伝子として受け継がれているのでしょうか・・・

ただ、現在のスキャンダルは国体を変化させるほどのものでもないわけで、まだまだ可愛いものです。

 

October 19

セックス・アンド・ザ・シティ

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ドラマを見たことがなかったせいでしょうか。
最初はかったるさがありましたが、ミランダの旦那が浮気をしてしまうあたりから面白味を感じるようになりました。
 
人って、世代を問わず、人種を問わず、愛と性には悩むもんなんですね・・・
いくら裕福であっても、ブランドものを取り揃えても、やはり、愛する人と共に生きていくのが幸せ・・・
ありきたりと言ってしまえばそれだけかもしれませんが、要は人類にとっての普遍的なテーマであるのでしょう。
 
さて、本作品ですが、四人の女性の描き方がいいですね~作品の中のちょっとした場面場面で、それぞれの個性を引き出し、見る人を楽しませてくれます。
ドラマが大多数の人たちから支持されたのも、おそらく、そうした登場人物の魅力であったり、セリフやストーリー展開のセンスの良さであったのだと思います。
それにしても・・・サマンサの愛犬には笑わかせてもらえました。少々きわどくはありますが、この作品を味付けする笑いネタの象徴のようにもとれました。
September 20

マンマ・ミーア!

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もともとがABBAの楽曲を下地にしたミュージカルであるので、映画の中でもABBAの名曲がふんだんに使われています。
 
メリル・ストリープをはじめとする熟女たちがダンシングクイーンを歌い踊るシーンなど、見ていてワクワクさせられるシーンが随所に盛り込まれ、
青い海、白亜の壁など、この物語の舞台であるギリシャの島の色彩鮮やかな風景描写とあいまって、最後まで楽しんで見ることができました。
 
ストーリーは・・・こんなもんかな?というところでしょうか。
ミュージカルを見てないので何とも言えないのですが、ラストのまとめ方は、少々強引過ぎるような・・・
ただ、そもそも、この作品がミュージカルコメディであるので、話の流れを問うのではなく、要は楽しめればいいのかもしれません。
 
この映画を見て、ABBAのメロディの普遍性に改めて気付かされました。
楽曲が発表されてから30年以上が経つ今でも、その魅力は世代を越え、受け継がれています。
 
そして、メリル・ストリープ・・・その容姿、艶やかさ、さらには、この作品におけるダンスのきれ・・・とても59歳とは思えません・・・
 
September 14

リトル・ミス・サンシャイン

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作品を要約するならば、壊れかけた家族の再生を期待させるハートフルロードムービーなのですが、
ブラックなユーモアで笑わせてもらえるし、何よりも押し付けがましくないのがいいですね。
いきなりお爺さんが死んでしまったり、ふとしたきっかけで、お兄さんの長年の夢が壊れたり・・・ところどころのストーリー展開が、かなり強引ではあるのですが、
それぞれが心地よく作品の中に引き込まれてしまいました。
ただ、強引なストーリー展開とは言いながら、それぞれの急展開の伏線が随所に散りばめられている為、
違和感を感じることもなく、素直に流れを受け入れることができ、稀にみるセンスの良さを感じました。
それぞれの登場人物のキャスティングもいいし、心理描写も自然です。
ささやかな映画ではあっても、センスのいい作り手が、じっくり練り上げて丁寧につくった作品は、光を放つものです。
正にタイトルにふさわしい魅力をもった作品です。
August 31

HERO

 
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時間超の時間、飽きずに楽しく見ることはできましたが・・・
やっぱりドラマかな・・・映画を見ているという実感を感じることができませんでした。
詰め込み過ぎなんでしょうね・・・豪華出演者ではあるのですが、もともとドラマであった作品を映画という媒体に置き換える必然性を感じることができませんでした。
映画の場合、限られた時間で完結せざるをおえない関係上、全体的な調和を重んじつつ、削れる部分を削って、ひとつの作品に仕上がります。
ドラマの場合、主たるストーリーは、直接的な関係のなくとも、視聴者の気をひけるシーンであれば、それらも混ぜ込むこともあります。
映画に比べ、ドラマが雑につくられているわけではありません。ときにクオリティの高いドラマもありますし、駄作の映画もあります。
ただ、この「HERO」という作品においては、ドラマ的なつくり方を、そのまま映画という媒体に持ち込んでしまったようで、
画面を見つつも、映画を見るとき独特の緊張感を感じることができませんでした。
カメラの長回しなどドラマとは異なる映像をつくり、映画らしさを強調した「HERO」をつくってみてもよかったのかもしれません。
ただ・・・それだと、一般受けはしないのかな・・・
August 30

帰らない日々

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あまりに真面目につくられ過ぎた映画かな・・・と思いました。
主人公のホアキン・フェニックスをはじめ、ジェニファー・コネリー、マーク・ラファロ、とびきり素晴らしい演技をしています。
アカデミー賞候補にノミネートされてもおかしくないくらいの演技です。心理描写も見事ですし、映画自体は非常に丁寧につくられています。
ただ・・・もう少し観客を意識した作品づくりをしてもらえていれば、と思いました。
作り手が自分達のつくりたい形に対して、真面目であればあるほど、見ている側は冷めてしまうときがあります。
この作品においては、交通事故の被害者側と加害者側の双方が抱える苦しみを繊細に描き、人の世の無情を描きたかったのかもしれませんが、
最初から最後まで、そのトーンが続くと、途中で、見ている方は感情が伸びきってしまうものです。
 
テーマやタッチは微妙に違うかもしれませんが、交通事故を扱った映画としては、以前、見た「21グラム」の方が上手なつくりかたをしていました。
この作品においても、被害者が加害者側の弁護士を訪ねたあたりから始まり、この時点からは過去にあたる交通事故の時点をオーバーラップさせながら、
ストーリーを展開させていけば、もっと観客に緊張感を与えることができるメリハリある作品に仕上がったかもしれません。
August 17

君のためなら千回でも

 The Kite Runner
 
本当に・・・美しい映画です。
 
前半、雪のかぶった山々を背景に凧が舞う映像もさることながら、主人公アミールと友人ハッサンをはじめ、
父親、奥さんとの心の触れ合いが、胸に沁みました。
 
原作の小説は読んではいないのですが、その内容自体が素晴らしいと聞いています。
 
時として、素晴らしい小説が駄作の映画になることもありますが、
この作品にはおいては、原作を裏切ることなく、映画という媒体によって、ひとつの作品世界を作り上げています。
私の想像ではありますが、この作品は作り手が原作に感動し、その行間を理解し、原作の持ち味を十分に引き出したのではないかと思います。
 
映画がおもしろいかどうかは、最初の10分で決まるという話を聞いたことがあります。
この作品において、最初の10分に特別に派手な目をひくようなシーンはないのですが、
キャラクターの表情、カメラワーク、場面展開、セリフ回しといった基本的な要素により、いい作品であることは間違いないと確信しました。
 
ソ連のアフガン侵攻にはじまる泥沼の内戦が映画の背景にあるのですが、声高高と平和を叫ぶのではなく、
その影響を受けた人たちの心理描写を通じて、ささやかなタッチで、人と人とのつながりの美しさが描かれています。
 
以前に見た「アポカリプト」もそうなのですが、人に感動を与える映画は、映画を構成する様々な要素が、
作り手の深い思い入れによって、優しく暖かい光を放っているものであるかと思います。
 
August 10

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

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ハムナプトラシリーズは、特に気に入っているわけではないのですが、私自身が中華文化圏に住んでいる関係上、
今回は興味がわき、ついつい映画館に足を運んでしまいました。
 
きらびやかな上海の街が舞台の前半のカーチェイスシーン、お決まりのミイラによる戦闘シーンなど、無難に楽しむことはできました。
雪男のいきなりの登場やジェット・リーの変身など、多少、唖然とさせられる場面もありますが、この作品においては、それが魅力なのかもしれません。
おすすめとは言えませんが、まずまず期待通りの作品には仕上がっています。
 
ジェット・リー演じる皇帝は、おそらく、始皇帝がモデルになっているかと思いますが、ハリウッドの欧米人が製作している割には、
それなりの時代考証がなされているようで、数年前のラスト・サムライといい、ここ数年、ハリウッドのアジア文化への理解が進んだように感じられました。
(ジェット・リーが変身するドラゴンは西洋風ドラゴンでしたが・・・)
 
ブレンダン・フレイザー、回を重ねるごとに貫禄が出てきているように思えます。ただ、大学生の子持ちには見えなかったな・・・
 
 
August 05

映画ではないけど・・・ライオンキング

台湾の台北アリーナで公演されているライオンキングのミュージカルを見てきました。

いや~久々の感動です。もともと素晴らしいとは聞いてましたが、ここまで感動するとは思いませんでした。

以前、アメリカでホームステイしたとき、ホームステイ先の子供がディズニー映画のライオンキングを何度も繰り返し見ていた為、

ストーリーやテーマソングはしっかり記憶に残っているのですが、それをミュージカルという媒体を通して、見て、聞いて、感じて・・・心が震えました。

動物たちの世界を人間が演じる舞台で見事に表現している想像力にも驚かされました。

ミュージカルを見たのは久々でしたが、映画とは違う魅力を再発見できました。

 
 
 
July 28

バタフライ・エフェクト

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久々に先の読めないスリリング感あふれる作品に出会いました。

過去を繰り返す度、主人公は不幸になり、救いようないラストになるのかな・・・と思いきや、せつなさを感じつつも、ホッと一息つける納得いくラストでした。

痛々しさを感じる場面も多々ありましたが、観客の意識をグイグイ引きこむスピーディーな展開にも作り手のセンスを感じることができました。

賞をとるような大作ではありませんが、小気味いい後味が心に残る作品です。オススメです!

 

July 27

ボーン・コレクター

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映画化されていることを知りながら、最近、小説を読み、かなりハマッってしまった結果、映像化された作品を見たくなり、たった今、映画を見終わったところです。

 

3人目の犠牲者が出るあたりから、原作のストーリーから逸脱してしまうのですが、ひとつのミステリーホラーの作品としてはまとまっています。

ただ、この小説のエッセンスを生かしながらの映像化は、やはり、困難であったようですね。

アンジェリーナ・ジョリーは小説の登場人物のイメージにピッタリでしたし、製作に携わった人たちの頑張りで、それなりに見せる作品にはなってたのですが、

残念ながら、魅せる作品の域に辿り着くのは難しかったようです。

 

小説の魅力は、全身麻痺となった元鑑識官のリンカーン・ライムが犯人の残す手がかりを分析し、犠牲者を救いながら、犯人を追い詰めていくところにあります。

犯人の残す手がかりの解析には言葉による論理的な説明が必要なわけで、

それを観客に飽きさせずに映像で表現するのは、どんな名監督でも不可能なのではないかと思います。

小説ではラストの意外な結末に驚かされるのですが、映画と小説では、後半部のストーリーが全く異なる為、映画ではこのエピソードも描かれずに終わっています。

このラストをはじめ、小説の魅力となっている箇所の多くが削られてしまっているのですが、おそらく、時間の都合で、致し方なかったのでしょうね・・・

 

映画を見て、おもしろいと感じた方、ぜひ小説を読んでみてください。

映画のリンカーン・ライムに比べ、繊細な皮肉屋のリンカーン・ライムが魅力的に描かれているのに加え、

読み進むごとに広がるスリリングなストーリー展開のトリコになるはずです。

 
 

紀元前1万年

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そう、なんとなく、アポカリプトに似ているんですよね・・・
ただ、アポカリプトのスピード感あるカメラワークや絶妙なる編集技術には及ばず、ストーリーもどことなく中途半端でした。
 
CG技術が発達し、この作品や「300」など古代の歴史を舞台にした作品にもCGが駆使されるようになってはきましたが、
だからこそ、人を感動させ、興奮させるのは、映画制作の土台となる脚本やカメラワークといったアナログ的な技術に対するコダワリなのかもしれません。
 
確かにCGの技術には目を見張るものがあり、ストーリーがテンポよく進む為、
マクドナルドのベーコンエッグマフィンを食べる感覚で、無難にそれなりには楽しめる作品です。
 
そうそう、連れ去られる女性を演じていた「カミーラ・ベル」、あまり有名ではないようですが、なかなか光っていました。
今後、別の作品で拝見できたらと思います。
July 20

ノーカントリー

 
 
この作品の監督である「コーエン兄弟」の映画としては、過去に「ファーゴ」を見たことがありましたが、やはり雰囲気は似ているように思えました。
ゆったりしているにもかかわらず、スムーズな展開、抑制の効いたセリフとカメラワーク、愚かでリアリティ溢れるキャラクター・・・
そして、今回の「ノーカントリー」では、静かなる緊張感を感じることができました。
その静かなる緊張感を感じさせてくれたのが、殺し屋シガーを演じる「ハビエル・バルデム」なのですが、ものすごい存在感でした。
彼の目線、表情をたどりつつ、いつ銃の引き金がひかれるのか、常に気にしながら、スクリーンを見つめていました。
アカデミーの助演男優賞というのも、十分にうなずける演技です。
中国語の字幕だった為、老保安官を演じる「トミー・リー・ジョーンズ」のセリフを理解することができなかったのですが、
映画の主題は、おそらく、「トミー・リー・ジョーンズ」のセリフの中に込められていたのでしょうね・・・
ただ、それでも、十分に見ごたえのある映画でした。
 
 
July 13

レッドクリフ

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幼い頃より親しんできた三国志が、ジョン・ウーの手により豪華キャストで映像化される・・・ここ半年ぐらい、ずっと楽しみにしてきました。
見終わった感想としては、まず満足いくところではありました。
ただ、ヒネた見方をするならば、巨額な制作費と豪華キャストで、土台のしっかりした物語を映画化し、
おもしろく仕上げられない方が問題ないのかもしれません。
 
映画の幕が開くのは、劉備軍が長坂で曹操軍を前にし、戦いつつ、撤退をはじめる場面です。
逃れた劉備軍が孫権軍と同盟を結び、曹操軍と激突するという赤壁の戦いは、三国志の中でも最も有名な戦いのひとつである為、
今更、説明する必要はないでしょう。
 
今回の作品は、アクション映画で有名なジョン・ウー監督によるものだけあり、戦闘シーンは圧巻です。
しかも、関羽、張飛、趙雲といった劉備軍の名だたる武将たちが、スクリーンいっぱいに暴れ回ります。
そして、曹操軍からの襲撃によって、危機一髪のところを、諸葛亮の策によって、形成を立て直し、挽回する・・・
お決まりのパターンではあるのですが、だからこそ、痛快で、迫真の戦闘シーンを純粋に楽しむことができました。
 
映画を見ながら、ひっかかったところとしては、微妙なキャスティングでしょうか・・・?
この作品の主人公である周瑜、ひとりの英雄であるのは間違いないのですが、知力、体力、精神力、徳・・・
こうした要素がバランスよく整った武将であるせいか、ひとつの組織をまとめる上では欠くべからざる人であっても、
ハタから見ると、いまいち個性に欠けてしまうところがあります。
 
俳優経験の無い私が言うのも説得力に欠けるかもしれませんが、
周瑜のような優等生に存在感を持たせることができるよう演じることは、おそらく、非常に難しいのではないでしょうか。
この周瑜を演じるは、「ラスト、コーション」で存在感ある演技をしたトニー・レオンではあったのですが、
諸葛亮演じる金城武の方が、飄々とした独特な雰囲気を醸し出していました。
トニー・レオン演じる周瑜、イマイチ、とらえどころない人物として、スクリーンに映し出されてしまっていたように思えます。
周瑜の奥さん役である小喬演じるリン・チーリンにも問題があったのかもしれません。
二人が一緒に映し出され、愛を語りあうシーンにリアリティを感じることができませんでした。
 
多数のエキストラが動員された行軍のシーンに加え、
目が釘付けになる戦闘シーン、歴史スペクタルの作品としては、評価を受けるにふさわしい作品だと思います。
ただ、人間ドラマを期待すると、多少、がっかりするところもあるかもしれません。
 
それしても、ジョン・ウー、本当に白いハトが好きですね・・・白いハトが辿り着く場所は・・・「To be continued」、意外なラストでした。
次回作の上映は、いつだろう・・・
 

黄石任務(英文名:Escape From Huang Shi)

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たまたまレンタル屋でDVDを借りて、見た映画です。
今年、アメリカや台湾で劇場公開されていたようですが、今までは知りませんでした。
 
1937年の中国が舞台なのですが、当時の中国は、国民党と共産党に分裂し、日本の侵略にさらされていました。
そうした混乱の中、ひとりの若きイギリス人ジャーナリスト、ジョージが、南京大虐殺を取材しようと南京に潜入します。
そして、虐殺の場面をカメラに収めつつも、日本軍に拘束されてしまい、命が絶たれようとしたその瞬間・・・
チョウ・ユンファ演じるゲリラ(?)に助け出されます。
 
その後、ジョージは黄石(Huang Shi)と呼ばれる土地にたどり着き、この土地の孤児院で暮らすことになります。
ジョージが、孤児院で生活を始めた当初、戦争の影響で、孤児院の子供たちは精神的に屈折していたのですが、
ひたむきなジョージとの触れ合いの中で、子供たちは次第に心を開き、ジョージとも打ち解けていきます。
 
子供たちの顔に笑みが浮かび、孤児院の雰囲気が改善されてきたかに見えたとき、日本軍の侵略の影が忍び寄ってきます。
侵略を避ける為、ジョージが下した決断は、子供たちと共に黄石を離れ、新しい安住の土地を目指すことでした。
安住の土地を目指し、ジョージと子供たちは旅立ちます。しかし、その旅の途中、彼らは様々な困難に遭遇し・・・
 
この映画が、日本で公開されるかどうかわかりませんが、仮に公開された場合のことを想定し、ストーリーの説明は、ここまでとしておきたいと思います。
ドキュメンタリータッチな雰囲気を漂わせつつも、かなりテンポの速い映画です。
映画の冒頭部、ジョージが孤児院にたどり着くまでの一連のシーンは展開が早く、話の流れについていくのが精一杯でしたが、
ジョージが子供たちと心を通わせ始める中盤あたりから、少しずつ、映画の中に引き込まれていきました。
そして、旅の場面、シルクロードの大自然の映像が、素晴らしかったです。
 
この作品の監督、ロジャー・スポティスウッド、あまり聞かない名前ですが、「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」の監督であったようです。
ただ、もともとはテレビやドキュメンタリーの仕事に就いてあったようなので、この作品の方が彼本来の持ち味を出せる分野なのかもしれません。
この作品も現実に基づいた作品であるそうなのですが、作品の舞台となった太平洋戦争前夜から、開戦・・・日本の敗戦に至るまでのでの戦争の時代、
様々な人間ドラマが繰り広げられつつも、その大部分は、記録されることなく、消えていったのかな・・・と、映画を見終わった後、ふと感じました。
 
July 06

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

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母親への愛情を綴った作品といってしまえば、それだけなのですが、淡々とした映像描写、

そして、リアル感を損ねることなく、絶妙に組み込まれたシンプルなセリフが、心に響きました。

 

原作は読んでいませんが、なるほど、多くの人の支持を受けた理由が、よくわかります。

誰しもが、人生の中で、経験してきた葛藤や堕落、そして、愛情が、飾られることなく、ナルシズムに陥ることなく、素直に共感できるように表現されてあります。

 

私自身、観ながら、色々と共感することはあったのですが、いざ自分の母親に対する感情と向き合い、

それを言葉にするとなると、妙に照れくさく感じてしまうもので・・・そのあたりは、割愛したいと思います。

 

そして、樹木 希林、オーラを発しているのでしょうか。

演技力どうのこうのというより、画面に登場するだけで、圧倒的な存在感をかもしだしていました・・・さすがです。

June 29

アイ・アム・レジェンド

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いわゆるゾンビものではあるのですが、ウィル・スミスが主演を務めるだけあって、ひとつのヒューマン・ドラマに仕上がっています。
誰もいない荒涼したニューヨークの街もリアルに描かれてあり、かなり丁寧につくれた作品という印象を受けました。
中盤、多少、間延びした部分はありましたが、ラストのスリリングかつ迫力あるシーンは、見ごたえ十分でした。
唯一、欠点をあげるとしたら、感情移入が難しかったというところでしょうか。
ウィル・スミス演じる主人公の置かれた状況が、心理的な極限状態、おそらく、神経がすりきれるギリギリのところにあったということで、
頭ではその心理状態を理解できても、感覚的につかみとることは難しくありました。
ただ、見方は人それぞれですので、ひとつの完成度の高い作品としては、みなさんにオススメしたいと思います。
それと、どうでもいいのですが、作品の中で、ゴッホの絵がやたらと飾ってありました。
作品の設定上は、フェイクなのでしょうか?それとも、主人公が真作を探し出してきたのでしょうか?
June 21

インクレディブル・ハルク

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例によって、日本に先駆け、映画館で見てきました。

ティム・ロスが好きなこともあり、見たいなと思ったわけですが、リヴ・タイラーがいい味を出してました。

リヴ・タイラー・・・好みの顔ではないのですが、この映画では存在感のある演技をしています。

さて、話の内容としては・・・特別、コメントしたいと思えることはないのですが、ひとつのエンターティメントとしては、上手に仕上げています。

最初から最後まで飽きずに見ることはできました。

それにしても、同じマーベルを母体とするアイアンマン同様、今回のハルクでも、ラストに意外な大物俳優が登場し、次回作を予感させるとは・・・

しかも、アイアンマンを見た後だからということもあり、この意図的なカラクリが、妙に気にいってしまいました。

今後、数年間、アイアンマンとハルクのシリーズに楽しませてもらえることでしょう。

June 08

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

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台湾では5月22日から公開の「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」、やっと見ることができました。
見終わって、色々と思うことはあったのですが、この作品については、佳作か駄作かを論じることは、
全くもって無意味・・・というか思考するだけ無駄のように思えます。
 
インディ・ジョーンズという名前が、既にひとつのブランドなんですよね。
インディ・ジョーンズを演じるハリソン・フォードが帽子を拾い上げ、ジョン・ウィリアムズのテーマ曲が流れる・・・
この時点で、映画を批評しようとする思考は停止し、作品の世界に引き込まれ、ただ、ただ、純粋に映画を楽しみたくなってしまいます。
 
本作は、1950年代のアメリカからスタートするのですが、核ミサイルは爆発するは、異星人は登場するは、何でもありの展開です。
こうした意外な展開の連続で、ドキドキハラハラ、最初から最後までスクリーンから目が離せませんでしたが、
これが他の同種の作品(ナショナル・トレジャー)なんかだったら、あまりの強引さに少しひいていたかもしれません。
やはり、インディ・ジョーンズというブランド力がなせるワザなのでしょうね。
おそらく、スピルバーグやルーカスもこのあたりの間合いを心得ていて、自分たちの想像力のまかせるまま、今回の第4作をつくり上げたのでしょう。
 
ハリウッド映画については、ここ数年、純粋に楽しめるエンターティメント作品が減ってきているように思えます。
本作品は、本当、少しやり過ぎなのでは?と思うところはあるのですが、「作り手自らが純粋につくりたい映画をつくろうよ!」という、
スピルバーグとルーカス、2人の巨匠のハリウッド映画界に対するメッセージが込めれらているのかもしれません。
 
May 17

嫌われ松子の一生

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前半は、ベタで慌しい展開であった為、いまいちついていけないところもあったのですが、
AV制作会社の女社長が登場する後半部からは、ストーリーの中に引き込まれていきました。
 
結局、松子さんは「ただいま」と「おかえり」が言える居場所を求めていたんでしょうね・・・元来の不器用さに加え、
運命のイタズラが、彼女を孤独な道に引き込んでしまうわけですが、孤独だからこそ、無償の愛を提供できる存在になり得たのかもしれません。
 
逆に「ただいま」と「おかえり」が当たり前の生活にどっぷりつかっている人間には辿り着くことができない境地なのかもしれません。
 
評判通り、中谷美紀、いい演技していて、体当たりの迫力を感じることができましたが、50代の体形には、いささか不自然さを感じてしまいました。
ただ、こればかりは、演技ではカバーできない範囲であり、演出上の失敗と言えるのかな・・・
 
 
May 11

アイアンマン

日本に先駆けて公開された台湾で見たのですが・・・いやいやここまで楽しませてもらえるとは思いませんでした。
スピーディーな展開に加え、SFヒーローものであるにもかかわらず、設定やストーリーの背景がしっかりと描かれていて、かなり満足できました。
ここ数年、スパイダーマンをはじめスーパーマンが復活したり、アメコミヒーローものが元気です。今回のアイアンマンもそれに類するかと思いますが、今までに聞いたことがないヒーローであったこともあり、映画館に足を運ぶまでの作品かどうか・・・正直、大した期待は抱いておりませんでした。が、しかし・・・スパイダーマンシリーズにもヒケをとらないおもしろさです。色々詰め込み過ぎたスパイダーマン3に比べ、スリムにまとまっているせいか、主人公に感情移入することもできました。時折、笑わせてもらえるシーンもあり、アメコミヒーローものの一つのお手本とも言えるべき作品に仕上がっています。
今後、日本で公開される予定のはずですが、ぜひとも映画館で見ることをオススメします。
May 04

ALWAYS 三丁目の夕日

何が人の幸せなのでしょう?

人って、愚かで出来損ないの生き物で、時に悲しく、時にせつない出来事に巡り合います。

でも、それでも、人は人とのつながりを求め、そこに幸せを見出すことができる尊い存在なのかもしれません。

この映画に描かれている人たちは、それぞれに過去や劣等感を抱えて生きています...ただ、それでも、互いの絆の中で、力強く生きています。

携帯やインターネットで簡単に人と人とがつながるようになりました。この便利さにあやかっている私が述べる資格はないのですが、

この映画を見ていると、情報通信機器の便利さによって、かえって、人と人とのつながり・・・絆が希薄になってしまっているようにも思えました。

単なる私の一人よがりのノスタルジアかもしれませんが、こうした感傷に浸る気持ちにさせてくれたというところで、

ある意味、十分、評価に値する作品かと思います。

April 20

悪女( 原題:Vanity Fair )

展開が速い割りには、退屈さを感じてしまう・・・要するに脚本がイマイチということでしょうか。
登場人物の描き方がイマイチだったせいか、中途半端な「風と共に去りぬ」になってしまっています。
女性の幸せは、お金でも、地位でもなく、ひとりの男性から一途に愛されること・・・といったところで、最後は、上手く(強引に?)まとめられてしまいました。
唯一の救いは、リース・ウィザースプーン演じるヒロインが、それなりに魅力的であったというところでしょうか・・・
それにしても、題名の日本語訳「悪女」は、ちょっとズレているように思えます。